格安だけどそこそこ使える!IP分散サーバーを徹底比較料金で決める
IP分散サーバーは特殊なサーバーですから料金もそれなりに高いと考えている方も多いかと思います。でもIP分散の為に格安な通常のサーバーをいくつも契約するよりは、料金的にも管理的にもIP分散サーバーの利便性が良くなっていますので、出来るだけ料金を抑えて契約できるIP分散サーバーをご紹介します。是非参考にして頂けたらと思います。
IP分散サーバーとは何?
通常のレンタルサーバーの場合は契約と同時に利用できるサーバーが決定され、ドメインをどれだけ入れようが、サーバーのIPアドレスは1つで決まってしまいます。
通常のレンタルサーバーではすべてのドメインを同じIPアドレスで利用していくことになりますが、IPを変えてドメインを運用したい場合はもう1契約必要になります。
各社のレンタルサーバーではある程度決まったIPアドレスが割り振られていますので、追加で契約した場合のIPアドレスは、分散を目的とした場合は完全とは言えない状態になります。
通常のレンタルサーバーのIPアドレスの割り振り例
大体の場合で 111.222.333.444~111.222.333.480までといった範囲があります。
- 111.222.333.444
- 111.222.333.445
- 111.222.333.446
- 111.222.333.447
といった具合ですね。追加で契約した場合でも大凡近いIPアドレスとなってしまいますし、規模の小さいサーバーの場合は同じ可能性の方が大きいです。
詳しく説明するともう2記事くらい必要になりますので簡単に説明しておきますとIPアドレスの分散をSEO目的として利用する場合の特に重要となるIPアドレスの部分は
IPアドレスの構造
クラスCの分散が必要と言われています。
- 111.222.333.444
- 111.222.334.444
- 111.222.335.444
上記は極端な例ですがクラスC部分の分散が重要となってきます。
そのクラスCの分散に対応したレンタルサーバーがIP分散サーバーとなります。
IP分散サーバーの実際の活用方法
上記でも少しふれましたが、多くの人の場合は余り利用されない特殊なサーバーですが、実際にはどんな利用のされ方があるかと言えば、自作自演のブラックハットSEOを行っているアフィリエイターやECサイト管理者、又はSEOを事業としているSEO業者などが多くの割合を占めています。
サテライトサイトの構築に力を入れている場合はIP分散サーバーが良く利用されます。通常ホワイトハットSEOでは検索クエリに対応する答えとなる良い記事、内容で自然に被リンクを獲得し、サイトの価値が高まっていきますが、非常に時間と手間、忍耐力がかかる手法です。その工程を自然に見せかける為、自作自演の場合は特にIP分散やソースの分散が必要になってきます。
ブラックハットSEOが悪い、ホワイトハットSEOが良いなどというつもりは全くありませんが、近年検索エンジンの高性能化で以前ほど検索結果の上位表示に被リンクの効果の割合が薄くなっているのは事実でしょう。
ただ全く効果がない訳でもないので、こういったIP分散サーバーの需要や、ブラックハットSEOを得意とするSEO業者も数は減っていますが、存続しているのが現状かと思います。
IP分散サーバーの料金を比較!
それでは本題のIP分散サーバーの料金を比較してみます。
1サーバーに1つのドメインが設置可能なシングルドメインプランの比較です。TICサーバーが海外IPですが一番ローコストで利用できるのがわかります。ただ最小単位が50IPですからそれなりの費用がかかります。10IPくらいからと考えている場合は抵抗があるかもしれません。その場合はIQサーバーが低価格ですからIQサーバーから始めてみるのも良いでしょう。
CIP、ABC、Joe’sサーバはすべてマルチドメイン対応でシングルドメインのみの提供はありません。
シングルドメインプラン | |||||
---|---|---|---|---|---|
サーバー | 設置場所 及びIP | 初期費用 | シングル ドメイン 月額利用料 | 1IP当たりの 料金コスト | 試用期間 |
TIC SERVER | 海外 | 無料 | 5,400円/50IP | 108円 | 無 |
CIP SERVER | 海外 | 無料 | - | - | 無 |
IQ SERVER | 国内 | 無料 | 3,500円/10IP | 350円 | 10日 |
海外 | 無料 | 1,500円/10IP | 150円 | 10日 | |
UltraDomain | 国内 | 無料 | 324円/1IP | 324円 | 14日 |
123サーバー | 国内 | 無料 | 2,381円/5IP | 477円 | 30日 |
海外 | 無料 | 2,191円/5IP | 439円 | 21日 | |
ABCサーバー | 国内 | - | - | - | 無 |
Joe’s | 国内 | - | - | - | 7日 |
海外IPですが、CIPサーバーが断トツの低料金です。必要なのはシングルドメインプランであったとしてもこの低価格でマルチドメインが運用できるのであれば、初期費用3,000円はかかりますが、IQサーバーよりCIPサーバーを選ぶべきかもしれません。
マルチドメインプラン | |||||
---|---|---|---|---|---|
サーバー | 設置場所 及びIP | 初期費用 | マルチドメイン 月額利用料 | 1IP当たりの 料金コスト | 試用期間 |
TIC SERVER | 海外 | 無料 | 16,200円/50IP | 324円 | 無 |
CIP SERVER | 海外 | 3000円 | 1,500円/10IP | 150円 | 無 |
IQ SERVER | 国内 | 無料 | - | - | 10日 |
海外 | 無料 | - | - | 10日 | |
UltraDomain | 国内 | 無料 | 648円/1IP | 648円 | 14日 |
123サーバー | 国内 | 無料 | 3,715円/5IP | 743円 | 30日 |
海外 | 無料 | 6,429円/5IP | 1,191円 | 21日 | |
ABCサーバー | 国内 | 32,400円 | 32,400円/50IP | 648円 | 無 |
Joe’s | 国内 | 無料 | 650円/1IP | 650円 | 7日 |
単純に契約できる最小単位の料金比較を行いました。初めてIP分散サーバーを利用するのであれば
あたりの低価格料金のサーバーから始めて、スペックが足りないようであれば、変更してみるのも良いでしょう。
IP分散サーバーの性能比較
サーバースペック比較 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
サーバー | 利用サーバー | WordPress 自動インス トール | 無料 独自SSL | DNS | シングル ドメイン数 | マルチ ドメイン数 |
TIC SERVER | 海外 | 〇 | 〇 | 完全分散 | 1ドメイン | 無制限 |
CIP SERVER | 海外 | 〇 | 〇 | 完全分散 | - | 5 |
IQ SERVER 国内 | さくら | 〇 | 〇 | 完全分散 | 1ドメイン | - |
IQ SERVER 海外 | 海外 | 〇 | 〇 | 完全分散 有料 1ドメイン10円/月 | 1ドメイン | - |
UltraDomain | さくら | 〇 | ✖ | UltraDomain 取得ドメイン のみ | 1ドメイン | 25 |
123サーバー 国内 | 123サーバー | 〇 | 〇 | 完全分散 | 1ドメイン | 無制限 |
123サーバー 海外 | 海外 | 〇 | 〇 | 完全分散 | 1ドメイン | 無制限 |
ABCサーバー | A.T.works | ✖ | ✖ | 〇 | - | 無制限 |
Joe’s | さくら | 〇 | 〇 | 完全分散 | - | 50 |
IP分散サーバーが利用しているサーバー元はIPアドレスより調査したものですので、契約時期などによって違うサーバーが割り当てらる可能性もあります。
WordPressの自動インストール機能は必須条件ともなるべき項目です。シリウスなどのHTMLで作成してもよいですが、本来の目的がSEOで会った場合は特にWPでのサテライトサイトの作成が有利です。
複数のドメイン、IPを運用する場合は手間のかかる作業を出来るだけ短縮できる機能は必須ですね。
独自SSLに関しましても近年の傾向やGoogleも推奨していることからあるに越したことはないかと思われます。
DNSについてもSEO観点で見た場合、同一になるのはやはり不自然で、分散しておきたい項目です。
シングルドメインプランでは1ドメインは普通に考えて当たり前のことなのですが、マルチドメイン対応プランの場合は各社バラツキがあります。目的によって必要な数量がも違ってくる部分ではありますが初めての利用でサテライトサイトの構築を考えている場合は、CIPサーバーの5ドメインで丁度良いくらいではないでしょうか?
IP分散サーバーのディスク容量
基本的にメインサイト向けのサーバーではありませんので、サーバーのディスク容量は少ないです。初めて利用する場合は結構驚きの数字かもしれません。私も当初かなり驚きましたが、実際に運用しても用途がサテライトサイト構築であれば、沢山の量も不要で余るくらいです。
概ねのサーバーで200MB~1GB程度です。特にシングルドメインプランでは少なく設定されています。
IP分散サーバーのパフォーマンスについて
私は123サーバーからTICサーバー+CIPサーバーに変更して利用していますが(どちらも海外サーバー)特にサーバーに接続できないような事態にはなったことがありません。
海外サーバーですから日本のサーバーのような応答速度はありませんが、十分実用できるレベルで、今日まで使うことができています。
運が良いだけかもしれませんが、WordPressでも十分利用できます。もちろん応答が特に遅いと感じる事もありますが、メインのサイトではありませんので、十分でしょう。
HTMLサイトであれば、日本の低価格サーバーと遜色なくなるくらいのスペックかと思われます。
IP分散サーバーのネームサーバーについて
IP分散サーバーを利用する場合もう一点気を付けたい部分として、ネームサーバーの分散も気を付けたいところです。実際問題として、同一のネームサーバーで複数サテライトサイトを構築し、被リンクを送った場合とネームサーバーも完全分散で被リンクを送った場合の効果については実験する事が難しいのが現状で、体感的な話になりますが、私はそれほど違いを感じる事ができないというのが本音です。
しかしながら、ネームサーバーがすべて同じでは不自然なのは明白で出来る限り自然な被リンクを送るのであれば、ネームサーバーも完全に分散した方が良いでしょう。
IP分散サーバーのスペック表においては、TICサーバー、CIPサーバーは完全分散となっていますが、分散はサブドメインでの分散です。完全とは言い切れませんが、どちらもローコストですから仕方ないのかもしれません。お金をかければそれなりの環境を構築する事が可能かとおもいますが、その辺はメインのサイトに見合った方法で判断すると良いかもしれません。
どうしても気になる場合は外部のDNSを使って分散させる方法もありますが、現状は実際の効果から考えてそこまで手をかける必要もないのかもしれません。
格安IP分散サーバーはTICサーバー
私の利用環境では、コストパフォーマンスはTICサーバーが圧勝かと思います。多少のドメインテストにPICサーバーを利用していますが、現在の所は不満なく利用できていますので、国内サーバーや少し料金が高めの他のサーバーの検討余地はない状態です。
一番コストをかけずに10ドメインくらいでIP分散サーバーを始めるならCIPサーバーやIQサーバー
既に10ドメイン以上運用している場合はTICサーバーが良いのではないでしょうか。